ED(勃起不全)の原因

服用している薬はありませんか

服用している薬はありませんか

服用している薬によっては、EDを引き起こすおそれがあることが知られています。

たとえば、精神的疾患あるいは神経学的疾患などの病気の治療に使われる薬でも、EDを引き起こされることがあります。これらの薬は、脳内の神経細胞に影響をおよぼして、抑うつや不安などの精神的障害に効きます。しかし、同時に体のほかの部分にも影響してしまうのです。こうした薬では、神経の働きに影響して、交感神経系と副交感神経系の不安定なバランスをシフトさせることがしばしばありますが、このバランスは勃起と射精の際にもとても重要となるのです。こうしたことから、精神と脳に働きかける向精神薬などがEDの原因になることがあります。また、発生機序はよくわかっていないものが多いのですが、次のような薬によってEDをきたすことがあると言われています。

降圧薬の一部、メジャートランキライザー、抗うつ剤、抗男性ホルモン剤、抗コリン剤など。

提供:ファイザー株式会社(ED-info.net)

うつ症状からEDに

勃起に関与する血管や神経などに器質的障害がなく、心理的要因によって生じるEDを心因性EDと言います。心因には種々の要因がありますが、大別するとごく日常的にみられる心理的要因によって起こるものと、心の奥底にひそむ心理的要因によって引き起こされるものに分けられます。

ごく日常にみられる心理的要因としては、過去の性交の失敗からくる不安、失恋や夫婦間のトラブル、仕事からくる不安やストレス、離婚などが挙げられます。また、心の奥底にひそむ心理的要因としては、怒り、憎しみ、ねたみ、愛憎葛藤、生育上の諸問題、幼児期における精神的外傷などが挙げられます。

ストレスや不安な気持ちをもつと、性欲を減退させたり、EDをきたすことがあります。特に、うつ病では50%にEDを合併するとも言われています。

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飲酒量にも要注意

アルコールは中枢神経系を抑制するように働きます。気持ちをリラックスさせる効果はありますが、量を過ぎると勃起の機能を妨げることがあります。ですから、飲酒は控えめにしたいものです。


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前立腺がんや膀胱がん治療の影響

前立腺がんは、通常50歳以降にみられ、10万人に13人の罹患率と言われています。食事の西洋化(脂肪摂取量の増加)と社会人口の高齢化によって、最近急激に増加しています。

初期では排尿に関する症状がないことが多く、がんと判断することが困難です。進行すると、頻尿、排尿困難、血尿、貧血や腰痛がみられることもあります。

こうした前立腺がん、膀胱がん、直腸がんなどに対する摘出手術では、勃起を起こさせる神経が損傷し、EDになることがあります。同様に前立腺肥大症に対する経尿道的手術(TUR-P)でもEDが起こる場合があると言われています。

EDの原因としてこんなものがあげられる
前立腺がん 膀胱がん 直腸がん 計尿道的手術

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脊髄損傷などの神経系遮断でEDに

脊髄に傷害を受けたために、身体の機能の一部が麻痺した脊髄損傷患者のうち、およそ70%は40歳以下の生殖年齢層にあたり、性の問題は大変重要です。

脊髄は、肢体や内臓が脳と指令をやり取りする神経の通り道です。横隔膜や頚部と上肢、胸と腹、下肢、骨盤内臓や括約筋と会陰部などは脊髄神経を介して大脳に連絡しており、傷害を受けた脊髄の部分によって障害の性質が異なり、性機能障害が現れることがあります。

脊髄損傷によって、勃起を起こさせる刺激を伝える神経が損傷されるのでEDをきたします。性機能障害としては、性器の感覚や絶頂感が損なわれ、EDをきたすとともに、射精障害、造精機能障害が起こり、男子不妊症の原因となることもあります。

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